投資では、人間のもつ一見欠点ともいえる特徴「忘れる能力」が非常に重要なようです。
今日ノリで行った投資セミナーで一番ためになった資料。 pic.twitter.com/5ZNUUwcwGP
— あさこ (@nafco355) January 18, 2020
死んでしまったらどんなに資産が増えても何の意味もないですが、結果的に長期で保有することにつながり、資産が増えたという流れになるようです。
ビットコイン長者も忘れていたからこそ儲かった
まだ誰にもビットコインが注目されていなかったころ、いち早くビットコインを購入した人がいました。
フィリップ・ニューマイヤーさんは自身が運営するEコマースサイトで仮想通貨決済を導入するか検討した際、15ビットコインを購入した。
2013年当時に支払った額は260ドルだが、その価値は今や30万ドル近くに膨れあがっている。
どうしてもパスワードを思い出せないニューマイヤーさんは、催眠術で記憶を掘り起こすことも検討したが、今はスーパーコンピューターを使った「力技」でのロック解除を試みている。
当時はまだビットコインはネットくずだったので、投資というよりも面白半分だったのでしょう。
当時はまだ値段がついても1円とかのレベルだったので、相当数を持っていたようです。
時が流れて、ニュースでビットコイン高騰の話題が出た時に、過去にビットコインを購入したことを思い出しました。
ところが、ビットコインは普通の財産などのように実態がないため、保存していたUSBメモリをどこかになくしてしまったとのこと。
計算していたら相当の財産があったらしいので、彼の発狂ぶりがどんなだったかは容易に想像がつくと思います。
この場合も、ある意味忘れていたから大儲けできた可能性があったのであって、彼が常にビットコインのことを気にしていたら、ちょっと値段が上がっただけですぐに売り払っていたかもしれないのです。
つまり、今回の事例は、
忘れていた → 資産が増えた
覚えていた → すぐ売っていた
ということになっているたと思うのです。
投資で成功する最善の方法は忘れること
株式投資で大成功を収めた投資家ウォーレン・バフェットは、株で成功した理由を聞かれた際に「株を買ったことを忘れること」と答えたそうです。
彼の投資法は、バイ&ホールドとよばれるもので、一度買った株は売ることなくひたすら持ち続けるという方法です。
つまり、ただ買って持ち続けることが成功の秘訣というわけなのです。
対して、僕たち個人投資家のような一般庶民が、経済の最前線で顧客の資産を運用しているバフェットのようなファンドマネージャーに勝てるはずはないのです。
無駄な努力はせず、こういったファンドにお金を投資するか、彼のいう事をよく聞くことが賢明な選択なのではないでしょうか?
なお、どんなファンドを選ぶかという事ですが、ファンド自体もアクティブファンドのように日々株式の売買を行うものではなくて、インデックス投資のようなただ決まった株をたんたんと買うだけの単純なファンドが正解です。
私たち末端の投資家はもちろん、ファンド自体も何を運用しているかを忘れたような、半ばボケたファンドくらいの方がよいというわけなのです。
アクティブファンド、インデックスファンドとは?
アクティブファンドは個別株などを組み合わせて、どう何をいつ買うかで利益を出すために短期的売買しているファンドです。
一方、インデックスファンドは例えばS&P500(日経平均225みたいなものです)を構成する株式を購入し、価格がS&P500と同じように市場平均で推移することを目標したファンドです。
猿が適当に選んだ株でファンドを作った場合よりも劣る場合もあり、頭のいいファンドマネージャー達が選んだ株式が必ずしも勝てるわけではないのです。
投資で成功するためにはコツコツと少しづつ、自動的に投資される仕組みを利用するのがベスト
ただ、忘れろといわれても難しいですよね。
ただでさえ大切なお金を投資するわけですから、気になって仕方ないものです。
しかし、だからといって投資の才能がない・・・とあきらめたりしないでください。
虎の子のお金を投資したのに忘れることなんて、人間だれだってできることではないのですから。
では、どうしたらいいのでしょうか?
大切なことは、取るに足りないような金額を毎月コツコツと積み重ねていくという事です。
こうすれば、本当に忘れられますよ。
会社員の方であれば、一度は「財形貯蓄」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
例えば、毎月3,000円くらいのお金を積み立てていけば、年間では36,000円にもなります。
ボーナス時期は積立額が増えるように設定することもできるので、実際にはもっとたくさんたまるはずです。
これが、10年、20年・・・とつづければ、たかが毎月3000円がどのくらい大きなお金になるかは想像できると思います。
このような、自分にとって取るに足りない金額をたんたんと積み上げていけるような仕組みを構築してしまうことが、忘れる秘訣なのです。
本当に忘れてしまったわけではないですが、同様の効果を得ることが可能とです。