最近、サブスクリプション型のビジネスモデルが様々な企業で導入されています。
サブスクリプション型のビジネスとは?
サブスクリプション型のビジネスとは、定期購入させるというビジネスモデルであり、サービスを使う度に支払うというのではなくて、使う使わないにかかわらず一定のお金を毎月支払うような仕組みのことです。
たとえば携帯電話や新聞、スポーツクラブ、クレジットカードの年会費などが代表例です。
また、企業でも今まではオンプレミスという自前でサーバーを立てて運用する仕組みが主流でしたが、近年はAzurなどのクラウドサービスが当たり前になってきて、月額課金制のサービスが増えてきました。
身近なところでは、オフィス365などもそうですよね。
なぜ導入が進んでいるのか?
入会しているがあまり使わない会員サービスってありませんか?
無駄だと思いつも、なかなか退会しない。
退会してしまうと、再入会するときにに入会金がかかるので、とりあえず続けよう・・・・
このくり返しで、もう一年、もう一年と続けているけど結局使わなかった~
なんてサービスがあるのではないでしようか?
退会自体はログインして、ボタンを押せば済むようなことでさえも、パスワードを覚えていないといった理由でめんどくさいと思ってしまうのが現実なのです。
今、様々なフィットネスクラブがありますが、しっかり通っている人は全体の20%しかいなくて、その他の80%の会員は幽霊会員、つまり会費を毎月支払っているだけでなにもしていない会員になっているとのニュースもあるほどです。
ジム会員の80%が幽霊会員!? 日本とアメリカの健康に対する意識、フィットネス事情の比較 前編
継続してジムに通っている方は約20%しかいないことになります。
フィットネス先進国ではジムに通っている人は全体の約10%、日本は全体の1%だといわれていました。しかし近年のフィットネスブームで3%にまで増加したようなのですが、フィットネス先進国と比べるとまだまだですね。
日本でジムに通っている人が全体の約3%、その中で継続している方が20%。1000人の中の30人がジムに通っていて、その中で継続してトレーニングしている人が6人。ジムに行っている人や、しっかり継続できている人が少ないことに対して、トレーナーとして非常に残念に思います。
もしも会員全員がフィットネスクラブに通ったら大混雑になってしまうでしょう。
しかし、僕たちがトレーニングマシーンを他人を気にせずに使えることや、フィットネスクラブ運営会社の経営がなりたっているのは、こうしたカラクリがあるというわけなんです。
サブスクリプション型のビールサーバーサービスが開始される模様
あなたはウォーターサーバーを使っていますか?
重たいミネラルウォーターを家まで届けてくれて、スタンドにセットするたけで、いつでも冷たい水と温かいお湯を得られるので、今どんどん普及しているんですね。
しかし、お金の観点から見たらどうなのでしょうか?
コスモウォーターを例に考えてみましょう。
コスモウォーターの強みは、なんといってもウォーターサーバーのスタイリッシュなデザインにあると思います。
家にこんなのがおいてあったら、とてもかっこいいですよね。
このウォーターサーバーのレンタル費用は無料です。
一方、ミネラルウォーターの費用ですが、月24リットルの契約の場合、税抜き3,800円となっています。
1リットルに換算で158円ということになります。
これって実は結構高いんですよ。
例えばペットボトル入りのミネラルウォーター「サントリー 南アルプスの天然水」は、2リットル×9本で1,245円です。
1リットルあたり69円ですね。
つまり、アマゾン宅配を使えばウォーターサーバーの半額以下で購入できしまうのです。
しかも宅配なので、家までちゃんと届けてくれます(^-^;
ウォーターサーバーなら冷たいのと温かいのがすぐ飲めるといいますが、どこの家にも冷蔵庫くらいはあるのではないでしょうか?
そこに、ペットボトルを入れとくことなんて容易いことのはずです。
お湯を沸かすにしても、少し時間がかかるかもしれませんが、少し待てばお湯はいくらでもできます。
そして、今度はキリンが、KIRIN HomeTapという定期購入サービスを始めようとしています。
とても魅力的ですがお金を貯めたいのなら絶対に入会してはいけません!!
金銭的視点から見ると会員にとっては不利
それにしてもなぜ今サブスクリプション型のビジネスが注目されているのでしょうか?
それは、一度きりの売り上げとは異なり将来の売り上げ見通しが立てやすく、一度入会されるとたとえ使わなくても簡単に退会しないので、更に多くの会員がほぼ幽霊会員状態なので、安定した収益が得られることが最大の利点です。
しかし、このことは、僕たち利用者の視点から見れば、思わぬ出費になってているということなのです。
入会して間もないころは積極的に使うのですが、時間の経過とともに使う頻度も下がっていく。
最悪の場合は忘れてしまうし、クレジットカードへの請求になっていると、クレジットカードの明細書を眺めないとどのくらい費用が掛かっているかが見えてこないため、気付くことも難しい。
お金を貯めようとしている人にとって罠だらけなんですね。
だから、最初からこの手のサービスは慎重に判断し、本当に必要でなければ、入会しない方がよいです。