
とても安定収入を得られています♬ 投資の成績、どんな仕組みの投資なのかみていきましょう。

ポーランドズロチ円を買い、同時にユーロ円を売ることで為替変動による影響を抑えつつスワップポイントを安定して受け取ることができます。
ポイント
- 安定かつ年間10%の高利回りが期待できる投資
- 実際に投資してみた結果
- サヤ取り投資の始め方
目次
ズロチ、ユーロのスワップポイントサヤ取り投資の運用実績
この投資を2018年10月4日から開始してから3月20日までの運用成績は以下のようになります。
累計スワップポイント | 22,250円 |
---|---|
評価損益 | 28,720円 |
※評価損益=累計スワップポイント+含み損益
現時点までの実績をグラフにしたものが以下になります。

短期で見れば「評価損益」の上げ下げでによる影響を受けますが、スワップ金利が雪だるま式に加算されていくため、長期的視点で考えれば「実損益」は黒字になっていきます。
実損益=スワップ金利+評価損益

▼更に詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください▼
FXズロチ円・ユーロ円サヤ取り投資(3/11~20)の運用実績(+1,630円)
ポーランドズロチはどんな通貨なのか?
マイナーな通貨であるズロチ(正式にはズウォティと発音)はポーランド共和国の通貨です。

紙幣はこんなかんじ↓
FX等で注目されてきているポーランド・ズロチ。こんなお札です。
>ポーランドのお金:ズロチ(ズウォティー)|中川研 @k_ennakagawa|note(ノート) https://t.co/VBP7MEwHuY— 中川研 (@k_ennakagawa) 2018年10月25日
サヤ取り投資の仕組み
このポーランドズロチは特別スワップポイントが高いというわけではないんです。
では、何が優れているかというと、
ユーロ/円とチャートの形がほとんど同じになっているということです。
こちらをご覧ください。
どうでしょうか?
特に説明されなければ気付かないレベルで一致しています。
ユーロ/円の相関性が非常に高いことが分かります。
両通貨ペアの相関性が高い理由
なぜこれほどまでに高い相関性があるのか?
ポーランドはユーロ圏との貿易関係が深い国で、
輸出の約8割、輸入の約6割をユーロ圏に頼っています。
このため、ポーランドズロチとユーロのチャートは同じようなトレンドを描くのです。
こちらの図は、ユーロ/円1万通貨とズロチ/円4.3万通貨を2013年1月以降、
重ね合わせものです。(なぜ4.3万通貨なのかは後で説明します)
オレンジ色のラインがズロチの価格推移、青色のラインがユーロの価格推移を表しています。
5年という長期スパンで見ても、ズロチとユーロの相関がいかに高いかが分かりますね。
そこで、ズロチ円のチャートと同じようになっているユーロ円を同時に売ることで
為替変動リスクを帳消しにできるわけなんです。
どのくらいの収入になるのか?
ズロチ/円を買い、ユーロ/円を売ることで為替変動の影響を低減させた一方で、
スワップポイントを受け取ることができます。
では、どのくらいのスワップポイントを受け取ることができるまでしょうか?
以下のように計算することができます。
ズロチ/円の買いスワップポイント
+
ユーロ/円の売りスワップポイント
ズロチ/円の2018年12月現在のスワップポイント一覧を以下に示します。
買いスワップポイントを確認すると、FXプライムbyGMOが一番高いスワップポイントであることが分かります。
一方、ユーロ/円の売りスワップポイントを確認してみると、SBIFXトレードが一番が高いスワップポイントを示しています。
通常売りスワップポイントはマイナスになることが多いのですが、低金利といわれる日本円の方が実はユーロよりも金利のが高いため、このようなことになっているのです。
以上の結果から、順当に行けば
ズロチ/円の買い = FXプライムbyGMO
ユーロ/円の売り = SBIFXトレード
になりますね。
しかし、僕は必要証拠金の維持率を気にする必要がないことから買いと
売りの両方をFXプライムbyGMOで行うことにしました。
ズロチの買いとユーロの売りを両方やるので、
必ず一方が含み益、もう一方が含み損という状態になります。
もしも両方を1つのFX会社で行えば含み益と含み損が相殺されるので、
証拠金維持率は一定の保つことができます。
一方、それぞれのポジションを別の会社、
例えばズロチの買いをFXbyGMO、ユーロの売りをSBI FXトレードで行った場合、
ズロチとユーロが円高になった時に売りポジションを持っている
SBI FXトレードは証拠金維持率が低下してしまい、
場合によっては追加の資金(追証)を求められる可能性があります。
このように、それぞれ別のFX会社で始めてしまうと常に資金配分を気にする
必要が出てくるのです。
政策金利の動向
過去8年間の政策金利を以下に示します。
ポーランドの政策金利はユーロの政策金利と同じようなトレンドを描いて推移しています。
今後もしもユーロの政策金利が上昇した場合、それにあわせてポーランドの政策金利も上昇する可能性がありため、この投資に必要となる両通貨の金利差は今後も継続していくものと想定できます。
ポーランドの財政破綻リスク


ズロチはポーランドの通貨なので、ポーランド共和国の財政破綻リスクが
どの程度あるかということが重要な確認ポイントになります。
そこで見るべきなのは、以下の3つです。
- 長期信用格付け
- 長期金利
- クレジット・デフォルト・スワップ
長期信用格付け
以下に主要格付け会社3社の評価を示します。
引用:https://lets-gold.net/sovereign_rating_nation.php?nation=Poland
上記のように、スタンダード&プアーズ、ムーディーズ、フィッチ・レーティングスの3社とも「安定的」と評価しています。
長期金利
また、政策金利も確認すべき重要なポイントです。
高い政策金利であるということはスワップポイントが高くなるため投資家としては好まれるのですが、金利が高いということは裏を返せば、それだけの金利を支払わないと国債が売れないということなので、リスクが高いということになります。
トルコは20%以上、南アフリカは8.95%と非常に高利回りであり、それだけリスクが高いのに対して、ポーランドは1.5%なので他の国と比較してもリスクの低い方になります。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
CDSは経済的な損失が発生した際に損失額の補填を受けるための仕組みであり、CDSの値が大きいほど保険料が高い、つまり財政破綻リスクが高いと判断される指標です。
以下にポーランドの2016年以降のCDSの推移を示します。
引用:http://cbonds.com/indexes/indexdetail/?group_id=1337
こちらの指標は以下のように判断します。
200bp以上=要注意ゾーン
400bp以上=危険ゾーン
2018年ごろに50bpまで下落後、現在66.14bp程度にまで上昇していますが、
以前として安全ゾーン内ですので、CDS的には問題ないレベルと言えます。
投資を始める方法
では、具体的にどうやって投資するのかを説明したいと思います。
どのくらい買えばいいのか?
こちらはユーロ円とズロチ円の2018/10/3現在価格です。
131.7÷30.6=4.3
なので、ポーランドズロチ/円を4.3万通貨買えば
ユーロ円を1万ユーロ売ればよいことが分かります。
ちなみに、5年前の2013年1月以降で、
ユーロ/円÷ポーランドズロチ/円の推移を見てみたのがこちら。
おおよそ4.2~4.4倍の間で推移しているので、
やっぱり中央値を見て4.3倍を
見ておけばちょうど損益のバランスが釣り合うはずです。
取り扱い業者
ズロチを扱っているFX業者は限られており、
先ほどの一覧表のように、4つほどしかありません。
このうち、買いのスワップポイントが高いのと、手ごろな1,000通貨単位から始められるということからFXプライムbyGMOをおすすめします。
必要証拠金は?
また、1万ユーロの必要証拠金が52,400円。
一方、
ポーランドズロチ/円が12,400円なので、
12,400円×4.3=53,320円
必要な証拠金は
証拠金として105,720円になります。
余裕資金の準備
非常に似た動きをしていますが、
よく見ると乖離している箇所もありますね。
乖離の大きさをグラフ化したのが↓の図になります。
このように最大で上は5、下は-8.5くらいの範囲で乖離が生じていることが分かります。
ですので余裕資金としては13.5万円くらいを見た方がよいと思います。
この投資の想定利回り
投資(ズロチ/円4.3万通貨買い、ユーロ/円1万通貨売り)に必要な費用は以下のようになります。
証拠金 105,720円
余裕資金 135,000円
合計240,720円
上記の前提で2つの場合について計算してみます。
プラン➀
ズロチの買いとユーロの売りを両方ともFX by GMOではじめた場合
ズロチ/円の買いポジションによるスワップポイントは15円、
4.3万通貨買っているので、4.3×15=64.5円
ユーロ/円の売りポジションによるスワップポイントは3円、
1万通貨売却しているので、1×3=3円
よって一日当たりの受け取りスワップポイントは
64.5+3=67.5円
年間の受け取りスワップポイントは24,637円
利回りは10.23%
プラス②
ズロチの買いはFXbyGMO、ユーロ売りはSBI FXトレードではじめた場合
ズロチ/円の買いポジションによるスワップポイントは15円、
4.3万通貨買っているので、4.3×15=64.5円
ユーロ/円の売りポジションによるスワップポイントは7円、
1万通貨売却しているので、1×7=7円
よって一日当たりの受け取りスワップポイントは
64.5+7=71.5円
年間の受け取りスワップポイントは26,097円
利回りは10.84%
プラン➀の場合とプラン②の場合でそれほど変わりませんね…
わざわざ2つのFX会社に分散せずに、
FXbyGMOのみで投資を行うプラン➀が一番始めやすいのではないでしょうか?
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