「セミリタイアできたら辛い労働ともおさらばできる!」
「給料が少なくてもいいから自分らしく働きたい!」
セミリタイアやアーリーリタイアなど、定年前に仕事をやめるイメージを持つ人は多いと思います。
しかし、それぞれ似たような言葉であり混同して使われていることも多いのではないでしょうか?
今回はセミリタイアやアーリーリタイアなどの言葉の違いやメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
この記事を通じて、従来の定年退職以外にもさまざまな選択肢を知ることで、どんな選択も自分しだいで出来るということを知ってほしいと思います。
この記事で分かること
リタイア、アーリーリタイア、セミリタイアといった言葉の意味を知る
それぞれの状態になる方法を知る
目次
リタイアとは何か?
会社員であれば、定年退職を迎えることを言います。
定年退職とは、あらかじめ会社が準備した規程で定められた年齢になった時点で仕事生活から離れる制度のことです。
法律的に義務付けられているわけではないのですが、年功序列で年齢が上がるにつれて給料が上がる一方で、仕事で要求される適正がなくなっていくことが要因とのこと。(最高裁判所の判例で認められている)
ある意味、年齢差別ともいうことができる制度ですが、悪い事ばかりではありません。
仕事で忙しいときにはできなかった、趣味、やりたかった活動などに使う時間が得られるので人によってはすばらしい制度だと思います。
ただ「定年」は、会社側が一方的に定めているもの。
会社が決めた事情に合わせた退職って、つまるところ受け身のリタイアともいえるのではないでしょうか?
リタイアのメリット
学生時代の卒業のようなものですね。
中学校も高校も3年、大学は4年が一つの区切りです。
仲間との別れがあるからこそ、その時までの時間を大切にしようとするのではないでしょうか?
定年退職もある意味これと同じ効果があると思います。
もしも大学に卒業という概念が無かったら、居心地がいいからという理由でずっと居座ってしまうかもしれませんよね(^-^;
今後は金額が少なくなってしまうかもしれませんが、退職金が得られるというのもメリットですよね。
リタイアのデメリット
同じ年齢だとしても人によって健康状態に差があるので、60歳の時点で体調がよくない人がいる一方で、まだまだ現役で頑張れるし、やりたいという人もいると思います。
しかし、会社の制度はあくまでも標準的なモデルケースで作られているため、どうしても個人の事情に合わない部分もあるのです。
例えまだ現役バリバリで働く自信があるのに働くことがきないのは、その人にとっても残念だし社会全体としても望ましいものではないですよね。
アーリーリタイア(早期リタイア)とは何か?
リタイアが受け身のリタイアであるのに対して、アーリーリタイアやセミリタイアは、労働者が自ら率先してリタイアの時期を決めるリタイアのことで、「積極的なリタイア」というイメージです。
アーリーリタイアは、リタイアの時期を前倒しにして退職し、隠居生活に入ることを意味します。
早期退職制度を利用した退職などもこれに相当します。
例えば、通常は60歳で定年のところを55歳とか50歳くらいで退職するというイメージです。
若いときから倹約に勤めてある程度の資産がある場合など、会社の定める定年を待たずして退職を決断できる場合ですね。
ここまで勤めると退職金も相当の金額になってくるし、希望退職に志願すれば通常よりも多くのお金をもらえる可能性もあるので退職後は再就職の必要もなくなっている人が多いかもしれません。
アーリーリタイアのメリット
資産や収入がある前提なので、お金に困ることなく、まだ体が健康うちにやりたいことができるというのがメリットだと思います。
アーリーリタイアのデメリット
自分の判断ではなく、会社にリストラされてしまいやむなくアーリーリタイアしてしまった場合は、リタイア生活を送るのに十分な資金や収入がないため苦労することになる可能性があります。
アーリーリタイアする方法
アーリーリタイアするためには節約に励んで人一倍の資産形成をし、収入の面でも不安がない状態にする必要があります。
物価の安い国への海外移住を視野にいれるとアーリーリタイアはより簡単
もしも海外への移住を視野に入れているのであれば、日本よりも物価の安い国はたくさんあります。
日本でアーリーリタイアしようとするとたくさんの資産や収入が必要になりますが、海外移住と考えれば今の資産・収入でも十分可能な場所はたくさんあります。

セミリタイアとは何か?
セミリタイアは、会社などの給料のみならず投資などの収入もあり、複数の収入により経済的自由を達成した状態です。
複数の収入源があるとはいえ、会社員時代ほどの収入が得られないケースも多く、退職後も働く必要がある人も多いのですが、フルタイムで働く必要がない状態なのでお金のことを意識せずにアルバイトなどに取り組んでもOKです。
最低限仕事を続ける必要があるため、完全に自由というわけではありません。
今まで頑張って仕事をしていた人が突然自由になってしまうと戸惑ってしまうことも多いものです。
セミリタイア後は人に会うことも希薄になりがちなので、特に若くしてセミリタイアした場合はある程度社会との関係を維持するためにも働き続けるのはよい選択といえると思います。
人と関係を持って働くというのは貢献感を感じやすいですし、目標を達成したり誰かの役に立ったという自己肯定感にもつながるのでとても健康的です。
まったくストレスのない日々よりもある程度ストレスやルールの中で過ごした方が幸せというのはあると思います。
もちろん、ブラック企業のような過剰なストレスや過労は絶対ダメですが…

温泉に入浴する場合を考えても、ただ入るより登山した後に入った方が幸せ~ってなる! ある幸せのために登山しているようなもんだからね~
セミリタイアという言葉が生まれたきっかけ、由来は?
大橋巨泉さんが1990年ごろに~でセミリタイア宣言したのががきっかけだと言われています。
セミという言葉は「半分」という意味がありますが、セミリタイアは半分リタイア、つまり半分は引退しつつも、もう半分は現役で働くというように意味になります。
大橋巨泉さん、セミリタイアした後は、海外を飛び回るノマド生活をされてます。ノマド生活については以下の書籍でまとめられています。
セミリタイア生活の具体例を知るという意味で非常に面白い本だと思います。
ただ、大橋巨泉さんの現役時代の収入がすさまじいので、庶民とはかけ離れているのも事実。過信は禁物です(^-^;
セミリタイアのメリット
資産的にも収入的にもアーリーリタイアと比べればハードルが低いため、若い人でも達成可能なのがセミリタイアの特徴です。
セミリタイアのデメリット
若いときにセミリタイアするというのは苦労も多いのが現状です。
世間一般的な価値観の場合、若いときはがんばって働くのが普通のため、周囲の理解がない場合は気苦労するかもしれません。
また若いときはまだまだ元気なので、毎日が日曜日のようなのんびりとした生活に耐えられないという人も出てくるかもしれません。
子供の育児やお店を出すなどの個人事業をやりたいなど、明確な目標がないと暇を持て余してしまうかもしれません。
セミリタイアする方法
アーリーリタイアに比べればより簡単になります。
ある程度の資産と収入源さえあればすぐに決断ではると思います。
周りの人への説得とかは必要になるかもしれません。
まとめ
以上により様々な言葉の定義について解説しました。
リタイア | 退職や仕事を辞めて過去に蓄積した資産からの収入で生活する状態に消極的に突入すること |
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アーリーリタイア | 退職や仕事を辞めて過去に蓄積した資産からの収入で生活する状態に積極的に突入すること |
セミリタイア | 仕事の重きを下げて、過去に蓄積した資産からの収入など総合的な収入で生活する状態に積極的に突入すること |
今回紹介した定義はあくまでも当ブログの見解です。
あまり定義に縛られず、自分なりの定義を考えてみることも重要なのではないでしょうか?
セミリタイアやアーリーリタイアもその目的は幸福に生きることだと思うので、その幸福を実現するためと考えれば、本来言葉の定義なんてどうでもよいことなのかもしれません(^-^;