株式投資

東京電力株と国民年金、同じ支払いならどっちがお得?

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生活していく上で欠かすことのできない電気を発電する「東京電力」はとても安定した会社であり、東京電力の配当金も安定の象徴でした。

第二の年金として退職金で株式を購入する人もたくさんいました。

しかし、ご存じの通り東日本大震災の時に、福島第一原発の事故が発生したことで、東京電力株は暴落し配当金は無配になりました。

現在株式はとても割安な状態で放置されている状態なのですが、もしかすると今株を買っておけば将来大きな価値になるのでは・・・?

そんな期待に駆られ、東京電力株を購入した場合について検討してみることにしました。

 

最悪の事態が起きても倒産しない東京電力

線量計による被ばく調査をする作業員

ロシアで発生したチェルノブイリ原子力発電所の事故に匹敵するほど事故であったにも関わらず、東京電力は破綻することもなく、上場廃止にさえなりませんでした。

それどころか、日経平均株価を構成する225銘柄の一つとして今だに採用されています。

東証一部に上場している会社は2,000社以上ありますが、日経平均株価に採用される会社はその中でも一握りの225社にすぎません。

この225社は日本の株式市場の代表選手といえます。

 

当然、2,000社の中でも上位の会社でなければ採用されるはずはないのですが、いまだに採用され続けているということから東京電力の信用の高さをうかがい知ることができます。

 

東京電力の経営状態は良好なのになぜ復配しないのか?

 

現在福島第一原発の廃炉作業や除染作業などで膨大な費用が掛かっていることから東京電力の経営状態はかなり悪そうですよね。

しかし、東京電力の財務状態は決して悪いものではないのです。

東京電力の財務状況

2018年3月期の業績を見ると、当期純利益は3180億円となっており、黒字経営しています。

また、借金まみれなのかと思いきや、自己資本比率は21.1%となっており、これもまた決して悪いものではありません。

  • 東京電力:21.1%
  • 関西電力:20.8%
  • 九州電力:13.4%
  • 北海道電力:10.5%

むしろ平均以上だと思います(^-^;

 

原発の廃炉にかかるお金は返済義務なし

福一事故で必要な多額の費用は原子力損害賠償支援機構から資金援助(税金)を受けていますが、これらお金はを返済する義務はありません。

もともと資源が乏しく国土も小さい日本で安定した電力供給を行うためには原子力発電が一番効率がよく原発推進は国策でした。

東京電力が国の代理として発電事業を行っていたのに過ぎず、事故処理にかかるお金を東京電力のみに負担させるのは筋違いなのです。

 

東京電力株の今後は?

あくまでも予想でしかないのですが、今後東京電力の株価がどうなっていくかを考えたいと思います。

 

株価は徐々に回復基調

東京電力の株価は、事故の直後には100円代まで暴落しましたが、現在は600円程度にまで回復しています。

東京電力の株価推移チャート

上下を繰り返しながらもお2011年以来上昇基調であることが分かります。

今はたったの6万円で購入することができるバーゲン状態

事故の前には20万円以上なければ買うことのできませんでしたが、現在は1株600円なので、6万円から購入することが可能な状態です。

あれだけの事故が起きたという事で敬遠する人も多い思いますが、誰からも見向きもされない今はかなりおいしい状態なのではないでしょうか?

 

6万円を将来の年金だと思って投資してみる

今後の上昇や、配当金の復活の可能性を考えれば、「年金」と考えて東京電力の株式を購入するという選択もありなのではないかと思います。

 

国民年金は2019年4月18日現在で月額16,410円もかかります。

もしも東京電力の株を購入する費用6万円で国民年金を支払ったとすると、約4カ月分に相当しますよね。

一方で、この4カ月の支払いでもらえるであろう将来の年金額は、次のような計算によりおおよそ6,666円程度になりそうです。

4/12×2万円=6,666円

東京電力株の配当金が年間6,000円だったのでかなり近い金額であることが分かります。

国民年金は金額が決まっていて多く支払うことはできません。

そこで、国民年金を支払ったうえで更に、東京電力の株を購入するというのも面白いのではないでしょうか?

 

もし同じ6万円を国民年金に投資した場合との比較

今後もしも配当金の支払いが復活した場合の想定ではあるのですが、国民年金に6万円しはらった場合と東京電力の株式を購入した場合の違いについて考えてみました。

配当金額は、無配になる前の段階で1株当たり年間60円が支払われいたので、仮にこの金額で復活したと仮定してみましょう。

 

年金の受け取り:株は早ければ来年、年金は60歳以降

まず年金の支払いが開始されるタイミングについて考え見ましょう。

東京電力の株の場合、株式を所有していれば年間で60円もらえるので、すぐに配当金の恩恵を受けることができますよね。

一方で、公的年金の場合は60歳以上にならないと1円ももらうことができないんです。

もしも30歳の人なら、30年も待たなければならないという事になるので、断然株のほうがいいですよね。

 

元本の有無:株は株自体が売却可能な資産、年金はブラックホール

株の場合は株式市場で株価が決まっているため、万一手放したいという場合でも簡単に売却が可能です。

しかし、公的年金の場合は、権利を売買する市場もないし、そもそも売買すること自体ができないものなのでただお金が吸い込まれ続けるだけのブラックホールのようなイメージだと思います。

そう考えてみると、株に軍配が上がります。

亡くなった場合:株は遺産相続、年金は遺族年金が支給

もしもなくなってしまった場合はどうなるでしょうか?

株の場合は遺産相続により時価で相続されます。

一方、国民年金であれば残された家族は遺族年金を受け取ることができます。

ここでは年金の方が優れているといえるとおもいます。

 

双方に利点・欠点があるが面白いので始めて見ることにしました

 

このように、あくまでも配当金が復活してくれないと意味がないのですが、東京電力の株価は割安に放置されていることを考えると、将来の年金として東京電力の株に投資しておくというのも面白いのではないでしょうか?

・・・

ということで僕は配当金の復活に期待して100株だけ買ってみました(^^♪

あくまでも超長期の投資という位置づけで、目先の考えて株価に一喜一憂せずに保有していきたいと思います。

 

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