先日から取り組んでいたビットコインのアービトラージなのですが、ようやく安定した運用が可能な段階になりました。
今まではお試し運用ということで少額で実験していたのですが、今はお金をつぎ込んで実験を進めています。
そこで今回は現在僕が行っているこの仕組みとはいったい何なのかについてご紹介したいと思います。
目次
アービトラージとは?
アービトラージという言葉は何かとても難しいことのような気がしますが、
実はとても簡単なことです。
日本語で言うと「鞘どり」とか「裁定取引」と呼ばれるものです。
サヤ取りは、主に差金決済による先物取引に用いられたことが原点ですが、
世界初の先物市場は、1730年に大阪に開設された堂島米会所です。
全国の年貢米の先物取引が行われていました。その仕組みがヨーロッパに伝播し、ユダヤ系の大金融財閥ロスチャイルド家は、
銀や銅の先物のサヤ取りで、一族の財産の基礎を築きました。山種証券(現「SMBCフレンド証券」)の創始者である山崎種二が、
初期の資産形成のために活用した利殖法としても有名です。
彼は、米の先物のサヤ取りで莫大な利益を上げました。
引用:http://www.get-okuman.com/sayatori.html
というように、多くのお金持ちが実践してきた非常に有名な投資理論になります。
普通の売買と何が違うのか?
通常、株式などを購入しようとする場合、安いところで購入して高いところで売れば利益になります。
しかし、当然ですが今の価格が高いのか安いのかは未来にならないと分からないため、そう簡単にはいきません。
対して、ビットコインをはじめとする仮想通貨は、外国為替の取引と同じようにインターバンク市場といって共通の市場はなく、それぞれの取引所が勝手に投資家の注文を結び付けて売買を行っています。
それぞれの取引所の参加者の数やその人達の資金には違いがあるため、同じ「ビットコイン」を扱っているはずなのに取引所ごとに少しだけ価格差が生じているのです。
アービトラージの方法には2種類ある
アービトラージの方法には2種類ありまして、2つの取引所で取引されるれビットコインの価格のひずみを利用するものと、単純に安い取引所で購入して高い取引所で売却する方法です。
ビットコインを安い取引所で買って高い取引所で売る方法
こちら↓で紹介した方法ですね。
しかし、こちらの方法はおすすめしません。
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ビットコインのアービトラージを取引所間の送金で行う方法
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取引所間の価格のずれを利用する方法
では、僕がおすすめする方法について書きたいと思います。
上記のように取引所AとBでは、少しだけビットコインの値段にずれが生じています。
ビットコインという同じものである以上、同じ価格であるべきなのですが、特定の取引所に大口の注文が入った時など、バランスが崩れて一部の取引所のビットコインの価格が他の取引所の価格と乖離する場合があります。
しかし、同じ商品である以上、価格は同じであるべきなので、この差は収束していくわけです。
この、市場の歪と、その歪が収束していく様子を利用して儲けようとするのが、アービトラージという手法になります。
例えばこの場合、以下のような売買を行う形になります。
取引所Aのビットコインは、取引所Bに近づこうとするだろう → 売り
取引所Bのビットコインは、取引所Aに近づこうとするだろう → 買い
取引所AとBの価格の開き(さや)が小さくなってきたところで、持っているポジションの反対売買を行います。
取引所Aは、500円で売り建てて、400円で決済したので100円の利益
取引所Bは、430円で買い建てて、350円で決済したので80円の損失
この2つの取引を合計すると、20円の利益になります。
しかし、別の考え方をすれば、アービトラージで儲けようとする人たちがいるおかげで各取引所の価格が大体同じくらいに保たれているという側面もあるわけです。
各取引所のさや状態確認方法
こちらは日本国内の各取引所で取引されているビットコインの価格を
一覧にした表です。
見てわかるように各社大体74万円くらいなのですが、微妙にさや(スプレッド)があることが分かると思います。
ちなみに2018/10/1現在、zaifは問題を抱えていて信用不全に陥っているため、
他の取引所の価格と比べると安くなっています。
ちなみにこちらは誰でもダウンロードできるアービトラージを確認するためのアプリです。
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