僕は新卒で入った会社を7年間務めたのですが、順風満帆で何事もなかったわけではなくて、やなことやつらいことを経験する中で何度も辞めたいと思う時期がありました。
ほとんどの場合は思いとどまることができたのですが、29歳くらいの時期は本当にやるようかどうか迷ってしまい、ついに退職話を上司に切り出したことさえあります。
その中で、上司に言われたこと、言われてしまったことで、考えが少し変化してしまった言葉などを今回は書きたいと思います。
これから、退職願いを出そうと思っている人も、出す前にもう一度、ここに書いてあるようなことを面と向かって言われてしまっても答えられるほどの対策をしておけば大丈夫だと思います。
はじめに直属の課長に相談
退職を切り出すときの一般的な方法としては、まず、上司が暇そうにしている時に退職したい旨を伝えるということだと思います。
僕の場合、上司がたばこを吸う人だったのですが、上司はいつも決まった時間になるとたばこ部屋に行く習性があったので、その時間を見計らって上司の後をつけていきました(笑)
たばこに火をつけたくらいの段階で、「退職したいのですが…」といいました。
ちょっとストレートすぎましたね(^-^;
通常であれば、まずは「お話ししたいことがあるのですが、少しお時間をいただけないでしょうか?」という風に持って行った方がいいみたいです。
とりあえずその場はわかったとだけ言われて、たばこ休憩が終了してから、僕の席の固定電話な内線で課長から電話が入りました。
「さっきの件だけどいま大丈夫?会議室に来てくれる?」
このあと、直属の上司による説得面接があったことは言うまでもありません。
そのあとさらに上の上司の説得と段階的に説得を受けていくという形でした。
よほど使えない人以外は、基本的に退職を考え直すように言われると思います。
これは、部下が辞めてしまったは上司の査定にも影響が出るとからですね…
「これで食べていく」と「ちょっと試してみる」では違う。
説得面接の中では当然、なぜ辞めたいのかという説明にはじまり、辞めたあとはどうするのかと質問されることになると思います。
僕の場合は素直に輸入品の商売を始めて、だんだんと大きくしていきたい。
といいました。
この時に上司に言われたのが次のような言葉でした。
・今は円高だが、円安になったらどうする?
・ノウハウはあるの?いきなり素人がはじめるなんて無理じゃないの?
知り合いの○×はコーヒーの輸入で△○■。。。
・「これで食べていく」と「ちょっと試してみる」では違う。
先ほどの円高もそうなのですが、サラリーマンとは異なり自分で商売するということは変化する環境にも適していく必要があります。
また、一時的に稼げればいいというものではなくて、これから先ずっと、一時も休むことなくビジネスを維持していかなければなりません。
ビジネスははじめるのよりも維持する方のが難しい
僕は20代前半の時に、個人で広告配信のビジネスをやっており、これは結構成功しましてそれなりの収入になっていたことがありました。
しかし、成功したとはいっても一時的なもの。
収入は月ごとに大幅に変化しますし、2ヶ月とか連続で収入が下がった時などはとても心配でした。
しかし、当時は実家で暮らしていたし、生活のためのお金も両親が出してくれている状態。
例えこのビジネスの収入がなくても生活に困る心配はありませんでした。
残念ながら月を追うごとに収入は減っていき、そのうち固定で必要な費用の方が売り上げを上回るようになってしまったことから、ビジネスを閉じたという経験があります。
このときに僕は、ビジネスは始めるのが簡単だけど、それを維持していくこと、更に利益を出し続けるということは本当に大変なことだということを知りました。
前置きが長くなりましたが、このときの教訓と今回課長に言われた一言がちょうと一致してしまいまして、この言葉に対する明確な答えが用意できなかったのです。
したがって、僕はこのときに退職の意思を思いとどまることとなってしまったのです。
-
転職するなら転職エージェントをフル活用しよう!僕の体験談と感じたメリット・デメリットを解説
続きを見る